【山でショーツはアリ?】涼しさと快適さを両立するおすすめショーツ3選

「藪漕ぎが無いフィールドや、盛夏真っ盛り──そんなシチュエーションにはむしろショーツが正解かも。高通気・速乾性や足さばきがしやすい軽快な動き、快適さを優先するアクティブなあなたへ。」ショーツのススメです。

目次

なぜアウトドアでショーツが“あり”なのか?

アウトドアでは、長袖・長ズボンが鉄則。そんな風に聞いたことはないでしょうか?
もちろん、肌の露出は、ケガ、日焼け、虫刺されなどの原因になりかねないので、できる限り避けたいところ。
ですが、昨今の40℃という猛暑。熱中症対策という観点では、長袖長ズボンで行動し続けるのは、体力的にも・メンタル的にも結構堪えますよね。

すでに、ハイキングや登山よりも運動量の多いトレイルランナーは、ランニングベストとショーツ、トレランシューズといった身軽な格好で山を駆け回っています。登山においても「アルトラ」などのトレランシューズで登るスタイルが確立されたことにより、「より軽快に山に行ける」ようになりました。

そこで、5つのポイントから、
【アウトドアでショーツは”あり”なのか?】深堀りしていきたいと思います。
最後に当店で販売しているショーツを3選ご紹介。

1. 体温調節のしやすさは“行動持久力”に直結

アウトドアでは、暑すぎても寒すぎてもパフォーマンスは低下します。ショーツは脚部の放熱面積を大きく確保でき、盛夏の行動中に過剰な体温上昇を防ぐ効果があります。
特に標高が低い森歩きや、直射日光が強い稜線歩きでは、長ズボンよりも心拍数や発汗量の上昇を抑えやすく、結果として行動時間を長くキープしやすくなります。

2. 軽量化=疲労の蓄積を抑える

足にまとわりつく布が減ることで、総重量だけでなく“振り子負荷”(足を振って歩く際の抵抗)が軽減されます。歩数が数万歩に及ぶ山行では、ズボンの重量差が夕方の疲労感に影響することも。
特に速乾・軽量素材のショーツは、汗や水を吸っても重くならず、すぐ乾き、足運びの軽さが一日中続きます。
着替えとして持って行く際も、布が少ないので、軽量コンパクトで済みますね。

3. 汗処理と肌トラブル予防

長ズボンだと、膝裏や太ももに汗がこもり、摩擦による擦れや発疹の原因になりがちです。ショーツなら通気性が高く、風で汗が飛ばされやすいため、肌トラブルのリスクを軽減できます。
さらに、濡れた生地が肌に張り付く時間が短いことで、筋肉の冷えや血流低下も防ぎやすいのが利点です。

4. シチュエーションを選べば安全面もクリア

藪漕ぎや虫の多い環境では長ズボンが有利ですが、整備された登山道や高山の岩稜帯、ビーチ沿いのトレイルなどでは露出によるリスクは低め。
また、最近は膝丈よりやや長めで、UVカット機能や撥水加工を施したショーツも多く、安全性と快適性を両立できます。

5. 心理的な軽快さ=モチベーション維持

ショーツを履くと「軽やかに動ける」という感覚が強まり、登山やハイクの心理的負担も減少します。服装から受ける感覚的影響は意外と大きく、最後まで楽しく歩き切れるモチベーション維持にもつながります。

デメリットを理解しておくことも大事

このように、長所の多いショーツですが、アウトドア環境によっては弱点もあります。

肌の露出が増えることで虫刺されや日焼け、擦り傷のリスクが高まります。特に藪や低木の多いエリアでは、直接枝葉に触れてしまい、怪我やかぶれの原因となることも。

忘れずに日焼け止めを塗る、虫よけスプレーを使うといった対策が必要。またあらかじめ、藪があることが分かっていれば、ウインドシェルパンツなど携行しておくのがベター。

早朝や標高の高い場所では気温が急激に下がるため、保温性の不足が行動の快適性を損ねる場合があります。さらに、急な天候変化や強風時には脚部から冷気が入りやすく、防寒性の面ではロングパンツに劣ります。

行動中は、涼しく軽快でも、朝晩はやはり寒いのでタイツや、ウインドシェルパンツがあると安心。最悪レインパンツで代用することも検討しておきましょう。

こうしたリスクを理解し、対処できるよう、状況や目的地に合わせてショーツとレッグカバーやタイツ、ウインドパンツを組み合わせるなどの工夫が重要です。

ショーツを選ぶポイント

それでは、実際にショーツを選ぶ際どういったところに着目すればよいのかご紹介。

生地の選び方(軽量性・通気性・速乾性)

ショーツは、素材によって快適性や機能性が大きく変わります。

  • ナイロン:軽量で乾きやすく、摩耗にも強いため、岩や枝に擦れやすい登山道でも安心。雨や汗に濡れてもすぐ乾くので、夏のアクティビティに向いています。
  • ポリエステル:ナイロンよりもやや軽く、UVカット性や色落ちしにくさに優れます。速乾性は高いものの、耐摩耗性はやや劣ります。
  • ストレッチ混紡(ナイロン+ポリウレタンなど):動きやすさを重視するなら必須。足上げや大きなステップ動作でもツッパリ感がなく、長時間の行動が快適になります。最近はポリウレタン不使用でストレッチ性を出す縫製技術もあります。

    登山用ショーツは、耐久性と軽量性、そして動きやすさのバランスで選ぶのが基本です。
丈の長さ(膝上 or 膝下)と動きやすさ

ショーツの丈は、動きやすさと脚の保護のバランスを決める重要ポイントです。

  • 短め(太もも中間まで):足さばきが軽く、風通しも抜群。暑い夏山やスピードハイクに最適ですが、藪や岩で脚が擦れやすいデメリットがあります。
  • やや長め(膝上):膝を覆わない範囲で保護力が高く、日焼けや小傷をある程度防げます。多くの登山者にとって使いやすいバランス型。
  • 長め(膝丈に近い):保護力は高いものの、足上げ時に裾が引っかかることもあるため、ストレッチ性が必須。

    丈は活動スタイルと山の環境(藪の多さ・日差しの強さ)で選びましょう。
ポケット配置(行動中の使いやすさ)

山でのポケットは「収納力」よりも「アクセスのしやすさ」が大事です。

  • 腰ポケット:歩行時やハーネス使用時に物が干渉しないよう、やや高めの位置にあると使いやすい。
  • サイドポケット(カーゴ型):地図や行動食をすぐ取り出せるが、物を入れすぎるとバランスが崩れるため軽い物限定。
  • ジッパー付きポケット:スマホや鍵など落としたくない物を安心して収納可能。

    前ポケットにスマホを入れると足さばきが悪くなるので、最近では、サイドの腰骨あたりにスマホ専用ポケットなど用意されているモデルも多いです。

    登山では「落とさない・ぶつからない・取り出しやすい」が三原則です。
UVカットや撥水加工の有無

夏でも突然の雨や沢渡りがある場合、撥水加工(DWR)が施されたショーツは重宝します。

  • 撥水加工あり:水を弾くため、短時間の小雨や朝露程度なら快適さを維持。
  • 完全防水ではない:蒸れや通気性の低下を防ぐため、防水性は限定的な方が多い。

    長時間の雨ではレインパンツを重ねる前提で、撥水は「快適さを少し伸ばす補助機能」と考えます。

田中商店おすすめショーツ3選

以下に、当店で販売、おすすめするショーツを3つご紹介いたします。似たようで特徴もそれぞれ違うので、ぜひ参考にしてみてください。

1. STATIC / Orbit SL Shorts

STATIC Orbit SL Shorts
  • 素材・重量:極薄リサイクルナイロン/約123g(Mサイズ)
  • 特徴:肌離れの良い極薄素材で超速乾。トレランからの川にドボンにもオススメ。5ポケット、C0撥水、抜群の収納力(後ろ腰部にポケット)。
  • 価格:¥15,400(税込)
  • おすすめシーン:トレイルラン・夏山ハイク・ランナーにも好評◎

▶ 商品ページはこちら

2. STATIC / Drifter LT Shorts

STATIC Drifter LT Shorts
  • 素材・重量:極薄リサイクルナイロン/約123g(Mサイズ)
  • 特徴:リラックスフィット&快適素材。普段使いや軽ハイクにフィット。腰部にスマホポケットも。
  • 価格:¥16,500(税込)
  • おすすめシーン:町歩き、軽めのハイク、デイユースにちょうどいい“程よいショーツ”として活躍。

▶ 商品ページはこちら

3. Rab / Momentum Shorts

Rab Momentum Shorts
  • 素材・重量:Matrix™ ストレッチナイロン(P85%/PU15%)、約158–166g
  • 特徴:高ストレッチ性と通気性で脚を動かしやすく、軽い雨を弾く撥水性も備えたオールラウンダー。ドローコード付きの伸縮ウエストバンドとYKKジッパー付きバックポケット、リフレクターロゴなどディテールも充実。
  • 価格:約¥9,350(税込)
  • おすすめシーン:ランニング、トレイル、サイクリング、夏山縦走など動き重視のアクティブに。

▶ 商品ページはこちら

商品名素材/特徴軽さ通気性速乾性安全性(丈・加工)推奨シーンリンク
STATIC / Orbit SL Shorts極薄リサイクルナイロン★★★★★★★★★★★★★丈やや短め、軽快トレイルラン・夏山ハイク商品ページ
STATIC / Drifter LT Shortsリラックスフィット/快適素材★★★★★★★★★★★中丈でワイド。安心感あり普段着・緩めのハイク商品ページ
Rab / Momentum Shorts軽量ランニング向け素材★★★★★★★★★★★ショート丈/動きやすさ重視ランニング・サイクリング商品ページ

※ 上記は当店商品ページ記載情報と一般的に知られるアウトドアショーツの機能性をもとに、直感的に「軽さ」「通気性」「速乾性」「安全性(丈・加工)」を星で評価したものです。

まとめ

ショーツは軽量性や動きやすさといった大きなメリットを持つ一方で、防寒性や虫・擦れ対策などの面でデメリットもあります。大切なのは、季節やフィールドの状況、自分の行動スタイルに合わせて適切に選ぶことです。

特に夏山や整備されたトレイルでは、その軽快さが行動の質を大きく向上させ、疲労軽減や快適性にも直結します。逆に標高の高い山や天候変化が激しい場所では、ロングパンツやレッグカバーとの組み合わせを検討すると安心です。

快適さと安全性を両立させるために、自分の登山・ハイキングスタイルに合ったショーツを見つけてみてください。

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この記事を書いた人

田中商店店長のけんてぃーです。
洋上石油掘削リグのメカニック~アメリカ横断~アウトドアショップ勤務を経て、妻の実家だった田中商店を2021年にリニューアルオープン。自然に優しいをコンセプトに国内外のアウトドア用品を天邪鬼店主がセレクトしてます!
アウトドアはもちろん、旅行やガジェットなど最新機材も大好きです!

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