【カナダ発】ハイパフォーマンスなトレイルシューズブランド「norda/ノルダ」が入荷!

アルトラを筆頭に、登山でも、ましてや日常でもトレイルランニングシューズ(以後トレランシューズ)を見かけることが多くなりました。従来、登山といえばハイカットでソールが固いブーツが当たり前。でしたが、ロングトレイルハイキング、ウルトラライトの文化が広まり、登山服もおしゃれに進化し、山と街兼用で使いやすいトレランシューズが選ばれるようになってきました。

そんな新しい流れの中で、世界的に注目を集めているブランドが【norda(ノルダ)】です。カナダ・モントリオールで生まれたnordaは、「世界最高のトレイルシューズをつくる」という強い思いから誕生しました。厳しい自然環境の中で培われた技術と素材選びへのこだわりが、プロランナーから日常使いのハイカーまで、多くの人々を魅了しています。

目次

norda / ノルダの特徴

1. 世界初のバイオベースDyneema®を使用

何といってもノルダの最大の特徴は、アッパー素材に**世界初のバイオベースDyneema®**を採用していること!
バックパックなどにダイニーマを使用しているものはありますが、シューズにダイニーマを使用したのはノルダが初めてなんです。

ダイニーマの特徴である、驚異的な軽さと強度を両立し、摩耗や引き裂きに対しても高い耐久性を発揮します。アウトドアでの酷使はもちろん、日常のタフな使用にも安心です。

Dyneema®(ダイニーマ®)とは・・・
超高分子ポリエチレン繊維の商品名で、鉄の15倍の強度を持ち、210デニールのナイロンと比べ、1/4〜1/5軽量という強さと軽さを備えたスーパー繊維。ウルトラライト系のバックパックなどに使用されることが多いので、手にしたことのある方もいるでしょう。norda創業者のニックは、このように説明します。

「最高のパフォーマンスには軽くて強い素材が必要になります。私たちが採用したダイニーマ®は、それを満たしているのですが、つるつるとした質感なのでこれまでシューズには使われてきませんでした。私たちは開発に2年を費やして、リサイクルのコーデュラナイロンとダイニーマ®の繊維を織りこむことでそれを可能にしたんです」

このダイニーマ®はバイオベースのものを採用しており、リサイクルのコーデュラナイロンと合わせることでサステナビリティにも配慮されています。アッパーにおけるダイニーマ®の割合は50%以上ということで、コーデュラナイロンとの交織でもその軽量性と強度はしっかり担保されています。

2. Vibram®との共同開発ソール

アウトソールは、ハイカーやトレイルランナーにはおなじみVibram®(ビブラム®)社と共同開発したソールが使われています。ただ、最高のパワーマンスを追求するnordaは、ミッドソールにもビブラム®を採用しているのが特徴です。通常シューズのミッドソールは自社独自のものが使用されることが多いですが、nordaは、ミッドソールもアウトソールもビブラム®で統一されているので、相性抜群なのは言うまでもありませんね!

このミッドソールにつかわれているのは、〈Vibram® SLEソール〉で、軽量かつ最高の反発性能を実現すると同時にクラス最上級のクッション性と耐久性を誇ります。 アウトソールには〈Vibram® Litebase〉と〈Megagripテクノロジー〉を採用し、軽量化とトラクションの向上を実現しています。

nordaはビブラムのソールに支えられ、グリップ力と耐久性に優れ、岩場やぬかるんだトレイルでも安定感を発揮するシューズとなっています。

3. サステナブルな取り組み

環境負荷の少ない素材選びにも積極的なノルダ。前述しましたが、リサイクルナイロンやバイオベースダイニーマを使用しハイパフォーマンスながらサステナブル。また丈夫なことで頻繁にシューズを買い替える必要もありません。

海外のレビューサイト「reddit」のコメントによると、なんと1600kmも使用している人がいるそうです。一般的なトレイルランニングシューズの寿命は約300km ~ 500km程度とされているので、どれほど耐久性が高いのかわかります。

また、シンプルで洗練されたデザインなので、トレランはもちろん街着などどんなスタイルにもマッチし、1足あれば事足りてしまう環境負荷の少ないミニマルな生活にも取り入れやすいシューズです。
自然と共生するブランド理念は、アウトドアを愛する私たちにとって、とっても共感できるポイントです!

フラッグシップモデル「norda 001 / 001A」

それでは、いよいよnordaの原点にして頂点。フラッグシップモデルの「norda 001」をご紹介いたします。
※2025年FWで、001がアップデートされ001Aとなりました。変更点は以下ご紹介しております。

当店では、台湾のバックパックブランドである「SEALSON」を取り扱っておりますが、デザインの親和性がとっても高く、nordaとsealsonセットでコーディネートしたら絶対カッコいいと思っています。(nordaを扱いたかった理由のひとつです)

Sealson / SC24 Dayhike Backpack

各部詳細

アッパーは無縫製でダイニーマを使用。とはいっても100%ダイニーマではなく、コーデュラーナイロン混紡なので、ダイニーマ特有のツルツルゴアゴア感はありません。ただ触ってみると「これは破けにくいな。」と感じさせる生地感なのは確かです。そして内側。ガゼットタン構造でシュータン(ベロの部分)がサイドと一体化しているので、足をしっかり包み込み、ズレを防止します。そのためフィット感・肌触りがいいです。ダイニーマを使用しているのにこの着用感!?というのは、このおかげでしょう。

ただし、ヒールカップは包み込むようなクッション性はなく生地のみで、好みが分かれるポイントです。個人的には、かかと部分からいつも破けてくるので、nordaのようなシンプルなヒール構造は好きですが、まだ山で使用していないので着用感が気になるところです。

ノルダは、シューレースにもダイニーマを使用しています。また随所にリフレクターを配置しています。

001と001Aの違い

2025年秋冬の入荷で、001Aが発売されました。nordaは基本的にデザインを変えないそうなので「A」がついて何が変わったのかすぐ分かりませんでしたが、001Aはミッドソールがアップデートされました。

Norda 001:オリジナルモデルで、ミッドソールには Vibram SLE フォーム(EVAベース) が使用。クッション性と軽さに優れていますが、エネルギーリターン性能(反発性能)は標準です。

Norda 001A:最新モデルで、Arnitel®(アーニテル)TPEEミッドソールに全面的に刷新。これは Norda のレーシングシューズモデル「005」と同じ素材で、高い反発性(エネルギーリターン)と耐久性を実現。

メリット比較

比較項目Norda 001(オリジナル)Norda 001A(最新版)
ミッドソール素材Vibram SLE フォーム(EVA系)Arnitel®(TPEE)—norda 005 と同等の高性能素材
エネルギーリターン標準的約 30% 向上
重量標準的約 10% 軽量化
耐久性通常のTPEE水準最大 600マイル以上の耐用性
アッパー素材無縫製 Dyneema®無縫製 Dyneema®(共通)
アウトソールVibram Litebase + Megagrip(共通)同じ
ラックシステム等
(ギャセットタン構造等)
あり同じ

※TPEEとは、熱可塑性ポリエステルエラストマーの略。

このように、よりパフォーマンス性が向上したのが、001Aモデルとなっております。

スペック

重量 :
・Women’s size US 8: 232g (eTPUインソール込み)
・Men’s size US 8.5: 268g(eTPUインソール込み)
ドロップ:5.0mm
スタックハイト:かかと/26mm, つま先/21mm.

【素材】
アッパー :バイオサーキュラーダイニーマ®で織られ、最高のパフォーマンスと耐摩耗性、最軽量性を実現。
レース:バイオベース・ダイニーマ®とリサイクル・ポリエステルを使用したダイヤモンドデザインパターン。
反射材: フロントからリアまで360°の視界を確保。
norda™ Lock System :超軽量で快適な履き口。究極のフィット感を実現するガセットタン構造。
インソール:最高のエネルギー吸収と反発を実現するためにカスタム設計されたeTPUインソール。
ミッドソール:独自のノルダ™×アーニテル® TPEEブレンドのミッドソール
ソールプレート:Litebase®とMegagrip®を使用したnorda™ x Vibram®専用ソール。5mmラグ。

サイズ感

気になるノルダのサイズ感は、若干小さめ。メーカーもいつも履いているシューズからハーフサイズ(0.5cm)アップ推奨と言っています。実際に私の足でご説明いたしますので、参考にしてみてください。

私の足のサイズは、裸足で実測27.0cmと身長(170cm)にしてはデカめです。そのためゼロシューズはいつも28.0cmを履いております。したがってノルダはハーフサイズアップすると28.5cm、ということになります。

ゼロシューズ・ノルダ共に、インソールのサイズがシューズの表記サイズと同じなので、シンプルでわかりやすいです。

サイズ選びに悩んだときは、インソールに足を乗せてみます。そうすると視覚的にそのサイズが、大きいか小さいか、判断できます。もちろん足の幅、甲の高さなど立体的に判断する必要がありますが、サイズ選びの大きなヒントになりますよ。

実際に乗せてみると、どちらも「捨て寸」(つま先の余り分部の事)が程よくとれています。つまり適正サイズということです。
この余りが大きいと靴の中でズレたり、逆に小さいとつま先が当たって痛くなります。一般的に適正は0.5cm~1.0cm(人差し指くらい)とされています。

また一番右、28.0cmを見ると捨て寸がちょっと小さいと思います。このサイズで実際に履いてみると、足を入れた時の遊びがあまりなく、足幅も少し窮屈かなという印象でした。やはりメーカー推奨の0.5cmアップがおすすめです。

付属品

nordaのシューズには、シューズバッグも付属しています。嬉しい!!

すべてを兼ね備えたトレイルランニングシューズ

ベアフットシューズが加熱している昨今、全く真逆のアプローチですが、要は使い分けが重要なんです。なんのサポートもプロテクションもないベアフットシューズは、自分の身体を鍛えるには最高のシューズです。ですが、初めて挑戦する山、レースでいい記録を取りたい。疲れを残したくない。そんな時にまでベアフットシューズを履かなくてもいいんです。身体を労わるために、その一歩をより早く・楽にすることができるシューズもあります。

nordaのシューズは、間違いなく後者。サポート盛り盛りなシューズですが、身体の疲労を軽減してくれます。初めて挑戦する山でも安全に行ってこれるでしょう。トレランのレースでもその一歩を、その一秒を、確実にアシストしてくれるでしょう。

ダイニーマ使用による高耐久とビブラムソールによるサポート力、そしてデザイン性すべてが高次元のシューズです。

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この記事を書いた人

田中商店店長のけんてぃーです。
洋上石油掘削リグのメカニック~アメリカ横断~アウトドアショップ勤務を経て、妻の実家だった田中商店を2021年にリニューアルオープン。自然に優しいをコンセプトに国内外のアウトドア用品を天邪鬼店主がセレクトしてます!
アウトドアはもちろん、旅行やガジェットなど最新機材も大好きです!

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